カンボジアの伝統行事「水祭り」本日より待望の開催へ!


<写真:『KHMER TIMES』より>

こんにちは。
毎年10月〜11月にかけ、カンボジアでは祝日が盛りだくさんです!

❖2016年10月〜11月 カンボジアの祝日❖
9月30日(金)~10月2日(日)プチュン・バン(お盆)
10月15日(土)シハヌーク前国王弔日
10月23日(日)パリ和平条約記念日
10月29日(土)シハモニ王即位の日
11月9日(水)独立記念日
11月13日(日)~15日(火)水祭り

ということで、

本日11月13日(日)〜16日(水)まで、水祭りの祝日となっています。
※16日(水)は13日(日)の振替休日
水祭りは雨季の終わり・乾季の始まりを祝うカンボジアの伝統行事で、年により開催日は異なりますが、11月の満月の前後3日間に渡って行われることが殆どです。
また、この頃カンボジアでは稲刈りが始まる時期であるため、水祭りは、水の恵みに感謝する収穫祭のような位置づけでもあります。
この水祭りの見どころは、何と言っても、首都プノンペンと観光地シェムリアップで開催される、白熱のボートレースです。
プノンペンで行われるボートレースには、カンボジア中の様々な地方から予選を勝ち抜いてきたチームが集まり、男性(立ち漕ぎ)、男性(座り漕ぎ)、女性といったグループに別れたトーナメント方式にて、市内を流れるトンレサップ川にて、約2Kmの距離を優勝をかけて競います。


<写真:『The Phnom Penh Post』より>

今年は259艘のボートと約18,000人の選手がこのレースに参加するとされており、栄えある優勝の座に輝いたチームには、国王や政府高官から賞金が直接授与されます。
この日のために数カ月〜半年間練習を重ねた選手達の息の合った迫力満点のレースに、例年集まった大勢の観客達は大熱狂します。
色とりどりのチームカラーのシャツを着た選手達が数十人乗りの細長い木製ボートにずらっと並んだ様子は、視覚的にもとても鮮やかで見モノです。


▲大会前日、練習する選手達(シェムリアップ)

水祭りは、天候ほか諸々の事情で、毎年直前に開催有無が決定されますが、開催される年には、白熱のボートレースを一目見ようとカンボジア中から大勢の人々がプノンペンに集まるため、プノンペンのレース開催地周辺は大混雑となります。


<写真:『KHMER TIMES』より>

混雑時には事故やひったくり・スリなどの横行も予想されるため、今年はプノンペン市内で10,000人以上の警官が厳戒態勢を敷くと言われています。
実際、2010年にプノンペンで水祭りが開催された際には、見物客が橋の上で将棋倒しになり、350名以上が死亡、700名以上が負傷するという「ポル・ポト政権以後、最悪の惨事」(フン・セン首相談)とされる痛ましい事故も起きています。

その後、
2011年は事故で亡くなった方々を悼んで中止、
2012年は洪水と前国王崩御のため中止、
2013年は前国王崩御の喪に服すため中止、
2014年に4年振りに開催、
2015年は水不足で水位が十分でなく、プノンペンでのボートレースは中止

となかなか開催に至らなかった水祭り。

今年は過去6年間で2回目のフルスケールの水祭り開催となるわけで、カンボジア人の方はもちろん、在住の日本人の方々の中にも、この日を楽しみにしていらっしゃる方々がたくさんいらっしゃいます。
また、3日間のべ200万人規模の人々が集まるということで、「水祭り商戦」に期待している現地企業の姿も見られます。

例年、水祭り期間中はボートレース開催のほか、レース会場付近に屋台や出店が立ち並び、特設舞台でライブ等が行われたり、花火が上がったりなどお祭りを盛り上げるイベントが目白押しです。

先日のプノンペンポスト紙でも、水祭りの商業的側面について取り上げられていました。


<写真:『The Phnom Penh Post』より>

(以下、記事より抜粋・要約)

■『The Phnom Penh Post』 Potential customers to flood in for Water Festival(2016.11.10)
http://www.phnompenhpost.com/business/potential-customers-flood-water-festival
プノンペン市役所によると、水祭り期間中は5つのスポットがコンサートやエンターテインメントのため押さえられており、このうち数カ所では政府主催のイベントが、その他のスポットでは大手TV局やビール会社等の民間企業によってイベントが企画されているとのこと。
水祭り中に出店ブースを提供しているPTG International Co Ltd. は、メインとなるイベント開催地Wat Bottom Park付近に50〜100のブース出店を見込んでいましたが、今月10日時点で計50のブース出店が決定。
うち、1/3アンコールビールの製造元でありビールメーカー大手のCambrew社によって押さえられているということです。
PTG International社は、前回水祭りが開催された2014年をはじめ、過去にもブース提供を行っていましたが、観客数不足とブースレンタル先不足により、予想を下回る収益で損失を出す年が続いていたということです。
今年は「これが最後」と生き残りをかけた商戦であり、約$40,000を投じて準備をしてきたといいます。
実際、Honly Food and Beverage社のように、限られたスペースに数百万人規模の観客が集まる水祭りを理想的な広告プラットフォームと捉え、観客の一部にリーチできるだけでも広告効果があるのでは?と考える企業もあります。
Honly Food and Beverage社では、この水祭り期間中、新しい飲料ブランドの宣伝を目的に観客へのサンプリングなどを実施するということです。

多くの人が田舎に帰省してしまいプノンペンの街が閑散するクメール正月、プチュンバン(お盆)の時期には、一般のお店もほとんどクローズしてしまいますが、例年水祭り期間中はオープンしているお店も少なくありません。
特に、プノンペンで水祭りが開催される今年はプノンペンに残る人々も多く、他都市から人の流入も見込まれるため、これを商機と捉えてお店を開けるところも例年に比べて多くあるのではないかと予想されます。
様々な意味で待望の2016年水祭りがどのような幕開けになるのか!?
メインイベントのボートレースは、本日11月13日(日)〜15日(火)迄の3日間開催されます。

カンボジアにご滞在中の皆様、お見逃しなく!