プノンペンのショッピングモール

こんにちは!
クメール正月も終わり、プノンペンの街は除々に日常を取り戻し始めています。

さて、先週のクメール正月期間中、静まり返り、半ばゴーストタウンと化した首都プノンペンで、一箇所だけ人々で溢れかえっていた場所がありました。
それは、プノンペン随一のショッピングモール、イオンモールです!

2014年6月にオープンしたイオンモール。
今や、地元の人々にとって、単に買い物をする場としてでなく、お洒落をして行く一種の「晴れの場」となっています。
クメール正月中も、お正月の買い物をする人のみならず、家族でレジャー感覚で訪れていた人々も多いのではないかと思います。
娯楽が少ないプノンペン。
飲食店はもちろん、映画館やボーリング、ゲームセンターなどを抱えるイオンモールは一大レジャー施設ともいえます。
さて、今ではイオンモールの存在が目立ちますが、プノンペンには他にも、衣料品、コスメ、日用品等を扱うショップやスーパーマーケット、飲食店、映画館等のエンターテインメントフロアを併せ持つショッピングモールがいくつかあります。

今回は、そんなプノンペンのショッピングモールをご紹介したいと思います!

❖既存のローカル3大モール

1.Sorya Shopping Center(ソリヤショッピングセンター)

<画像:Sorya Shopping Center Facebookページより>

2002年、内戦終了後に初めてプノンペンにオープンしたショッピングモールです。

プノンペンのシンボルとされ、観光要所ともなっているセントラルマーケット近くのベストロケーションに位置し、主にローカルターゲットのテナントでひしめき合っています。
ショッピングセンターには、地元のカンボジア人のほか、観光スポットとして訪れる外国人の姿も少なからず見られます。
ショッピングセンターオーナーは、カンボジア3大銀行の一つであるカナディア銀行
中華系カナダ人とカンボジア中央銀行の合弁企業の出資により開設された銀行で、三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行と業務提携もしています。
先日のThe Phnom Penh Postの報道によると、Sorya Shopping Centerは今年$50,000で改装工事を行い、テナントの一新ととともにリブランディングを図るということです。
新たにSoriya Center Pointという名前に生まれ変わり、ローカルトレンドに対応するだけでなく、より観光スポットとしての要素を強めるべく、国際的なブランドの誘致も積極的に行うとのことです。
▼参考リンク
http://www.phnompenhpost.com/post-property/sorya-shopping-center-get-5-million-makeover

2.Sovanna Shopping Center(ソバンナショッピングセンター)


<画像:Sovanna Shopping Center Facebookページより>

Sorya Shopping Centerと同様、カナディア銀行所有のショッピングモールで、2008年にオープンしました。
見た目もSorya Shopping Centerにそっくりです。
観光客はあまり足を伸ばさないような、プノンペン南部の新興住宅地にあり、顧客の多くはカンボジア人といえるでしょう。
カンボジア人に人気の飲食チェーン店が一通り揃っています。

3.City Mall(シティモール)


<画像:City Mall ホームページより>

プノンペンの一大競技場であるオリンピックスタジアムのすぐ傍にあるショッピングモールで、2009年にオープンしました。
衣料品、コスメ、日用品等のショップやスーパーマーケット、飲食店、映画館等のエンターテインメントフロア・・・といったテナント構成はSorya、Sovannaと似ています。
最近では、マレーシア小売最大手と言われるスーパーマーケットのGiantがオープンしました。
モールの顧客の大半はカンボジア人ですが、Giantには外国人の姿も多く見られます。

❖これからオープン予定の3大モール

既存の3大ショッピングモール内のテナントについては、世界的に有名なブランド店の入居はまだ少なく、市場や市場周辺の路面店で見られるような無名のローカルブランドを扱う店が多くを占めています。
また、お洒落をして行く「晴れの場」としての要素は、イオンモールに比べるとまだまだ少ない状況です。
そのような中、向こう3年の間には、外資の新たなショッピングモールがオープン予定で、レジャー感覚で訪れるお洒落なスポットも年々増えていく見込みです。

1. イオンモール2号店


<写真は1号店のもの>

プノンペン・トゥールコック地区のニュータウン開発地Pong Peay City内に、2018年にオープン予定です。
記者会見では、郊外の若者中心の消費者層に対応するため「これまでカンボジアにはなかった商品やサービスを体験してもらうこと、圧倒的な品ぞろえの幅と深さをもつことを追求していきたい」との方向性が発表されました。
これにより、既存の1号店は、よりラグジュアリーな路線に移行すると言われています。

2. LION MALL


<写真:Bodaiju Residences公式ページより>

マレーシア資本LION GROUPが、プノンペン空港隣接地に建設中であり、ショッピングモール、ホテル、スーパーマーケット、娯楽施設を併設する大型複合施設LION CITY GATEWAY内にできる予定です。
オープンは2017年予定です。
近くには日系不動産投資会社クリード・グループによる大型コンドミニアムBodaiju Residencesもあり、この一帯が新たな生活・消費拠点として賑わいを見せることになりそうです。

3. PARKSON


<画像:CBRE社資料より>

前述のLION GROUP傘下の百貨店大手パークソンが空港方面に向かうロシア通り沿いにショッピングモールを建設中です。
オープン時期は当初2015末年と言われていましたが、未だ絶賛工事中です。
正確なオープン時期は分かりませんが、オープンすれば、こちらも外資による一大モールになります。
テナント募集を請け負う不動産大手のCBRE社によると、「PARKSON」のテナント入居部分は5フロアで計7万平方メートルに及び、少なくとも3分の1カンボジア初進出の(外資)テナントで埋めたいとされています。
ここ数年はイオンモール一極集中ともいえる状況であったのが、これからお洒落な外資ショッピングモールが各エリアに除々に分散していきます。
これらのモールを拠点に世界的なブランドも多く上陸するでしょう。
急速な経済成長とともに移りゆく消費のトレンド。
モール側もテナント側も、商圏、顧客の所得水準、ニーズの変化をタイムリーに読み取り、変わり続けていくことが求められていそうです。


クメール正月中のお財布事情

<写真:『KHMER TIMES』より>

Happy Khmer New Year!!

カンボジアは、昨日20時に新年を迎えました。
13日〜16日までクメール正月のため祝日です。

今週頭から正月休みを取って帰省している人も多く、いつもはバイク・車でごった返すプノンペンの街も、一昨日当たりから少しずつ人気がなくなり、お正月らしさを身に染みて感じます。
今回は、クメール正月に関する記事を取り上げたいと思います!
http://www.khmertimeskh.com/news/23749/khmer-new-year–celebration-at-a-cost/

中華系の人々が多いカンボジアでは、1月、2月(中国暦旧正月)、4月(クメール正月)の3回お正月を祝う姿が見られますが、4月のクメール正月は、すべてのカンボジア人にとって、取り分け重要なお正月といえます。
クメール正月には、お寺にお参りに行き、お坊さんに托鉢をしてご先祖様に感謝したり、実家に帰省して家族や親族で集まり、新年を祝うカンボジア人が多いようです。
この辺は日本のお正月と似ていますね。

一方で、クメール正月の休暇を利用し、国内外の観光名所を家族で旅行する人々も見られます。
しかし、それは一定所得層以上の家庭に言えることでしょう。

「本当はどこか別の場所に旅行したいけど、クメール正月後の生活費が心配だから、正月休み中もただ家にじっとしていますよ。」

「どこかに行くお金なんてありません。お正月を祝うお金がようやくある位ですから。」

縫製工場で月給$150前後で働くワーカー達の多くはこのように言います。
農村部の女性70万人以上が従事し、カンボジアの一大産業である縫製業。
最低賃金は毎年上昇しており、2016年には前年度の$128から9.4%UP$140となりました。

【縫製労働者の月額最低賃金推移】

しかし、最低賃金の上昇と同時に、物価も上昇している現実があります。
田舎の家計を支える縫製工場のワーカー達の多くは、家族とのクメール正月のお祝いに、給料のほとんど全てが消えてしまうと言います。
日本では、お正月に小さな子どもにお年玉をあげる風習がありますが、カンボジアでは、両親や年長の親戚などを敬いお金を渡す習慣もあります。

月額$150程の給料は、家族とのささやかな食事とそれらの出費に消えてしまうでしょう。
今年、フン・セン首相は、すべての公務員に50,000 riel ($12.25)を正月のボーナスとして与えました。
昨年は$10.00でしたので、$2.25UPです。
そのほか、ホテル、食料品店などは、正月景気で今が一番の書き入れ時といえます。
一方、通常、縫製工場のワーカー達には正月のボーナスもありません!
年に1度の大イベント、クメール正月。
しかし、多くの低所得ワーカーにとっては、帰省先での長い休みも、お財布との耐久戦となっているようです。

▼参照記事はこちら
・『KHMER TIMES』
Khmer New Year: Celebration at a Cost
http://www.khmertimeskh.com/news/23749/khmer-new-year–celebration-at-a-cost/


プノンペン、オーガニック旋風の兆し!?

<写真:『The Phnom Penh Post』より』>

こんにちは!
カンボジアでこれから生活される方などは、カンボジアで売られている野菜の農薬問題を気にされている方も少なくないのではないでしょうか?
市場で売られる野菜の残留農薬や違法農薬による健康被害について、テレビ番組で目にされた方もいらっしゃるのではないかと思います。
スーパーに野菜用の洗浄液が並んでいることもあるカンボジア。
人々の農薬に対する意識も低くはないと思います。
特に、有機野菜を求める外国人は多く、外国人が多く住む高級住宅地ボンケンコン1エリアには、これまでにも有機野菜を扱うショップが複数並び、新鮮かつ安全な野菜を買い求める人が連日訪れていました。

さて、今日取り上げる記事では、少しずつカンボジア人の間でも、有機野菜に対する関心が高まっていることが触れられています。
カンボジアの人々の間でも除々に農薬、化学肥料に関する知識が増え、安全・安心を求める人も少しずつ増えてきているようです。
先日、既にオーガニック食料品店が集中するボンケンコン1エリアに、新たなオーガニックショップがオープンしました。
このショップを運営するEco-Agri Centre(EAC)は、ドイツ系国際協力機関であるGIZ Cambodiaとクメールオーガニック協同組合(Khmer Organic Cooperative)により設立され、有機野菜生産の可能性を高めるだけでなく、有機野菜農家のネットワーク構築を目指しています。
個々の農家が一体となって生産・輸送面で連携することで、各農家が少量の野菜をバイクで首都まで運ぶような非効率がなくなるとともに、生産・流通コストが下がり、小売価格にも還元されることが期待されます。
自ら医師でもあるEACの創設者Ieng Sotheara氏は、このような取り組みを通じて、カンボジアの消費者に、安全・健康というオプションを提供していきたいとしています。

例えば、じゃがいも、人参、たまねぎ、キャベツなどの野菜は、市場ならば1kgで3000リエル〜4000リエル($0.75〜$1)で購入することができるカンボジア。
安全・安心にこだわりがなければ、いくらでも安く野菜を入手することができます。
カンボジア人の有機野菜への関心が少しずつ高まっているとはいえ、まだまだ圧倒的多数の消費者は品質よりも価格を重視しているような状況です。
EACのようなイニシアチブにより、有機野菜を入手しやすくなれば、ごくごく一般のカンボジア人消費者が、安全・安心を積極的に買い求めるような流れが少しずつやってくるのでしょうね。

▼参照記事はこちら
・『The Phnom Penh Post』
Organics finding a following
http://www.phnompenhpost.com/business/organics-finding-following