カンボジアで注目の古着フランチャイズ③

こんにちは!
カンボジアで注目の古着フランチャイズシリーズ、第3弾です。

第1弾では、弊社でカンボジア展開をサポートさせて頂いている古着フランチャイズブランド、Don Don Down on Wednesdayについてご紹介させて頂きました。

今回は、カンボジア人からみたDon Don Downをテーマに、特別にDon Don Downで働くカンボジア人スタッフさんにインタビューをさせて頂きました!
では、早速まいりましょう。
今回、インタビューに伺ったのは、こちらのDon Don Downのお店。

プノンペン市内全8店舗のうち、もっとも新しい店舗で、外国人や富裕層の人々が多く住むボンケンコンエリアの北端に位置します(以下、ボンケンコン店)。

そして、インタビューに協力して下さったのは、こちらのお二人。

ボンケンコン店の店長であるソティアヴィさん(右)と、今回インタビューのために駆けつけて下さった、オリンピックマーケット店の店長、スレイリンさん(左)です。

(H)・・・弊社HUGSスタッフ
(So)・・・ソティアヴィさん
(Sr)・・・スレイリンさん
(H)お二人とも、今日はお忙しい中ありがとうございます!

まずはお二人のバックグラウンドについてお聞かせください。

年齢、出身地、Don Don Downでの勤務歴、Don Don Downで働く前の経歴、Don Don Downで働きたいと思ったきっかけを教えていただけますか?

(Sr)はい。スレイリンです。24歳です。
出身はクラチェ州です。Don Don Downでは去年の9月から働き始めましたので、勤務歴は8ヶ月程になります。Don Don Downで働く前は、地元で母の洋服屋の手伝いをしていました。
元々Don Don Downの倉庫で働く知人がいたのがきっかけでDon Don Downを知り、ここで働くことになりました。

(H)ありがとうございます。
以前は、お母さんの洋服屋のお手伝いをしていたのですね!
洋服を扱う仕事にもともと興味があったのですか?

(Sr)はい、そうです。ファッションにはもともと興味がありました。

(H)そうなのですね。それでは、Don Don Downは適職ですね!

ソティアヴィさんも自己紹介をお願いします。

(So)はい。ソティアヴィです。30歳です。
出身はプノンペンで、こちらのボンケンコン店がオープンした今年の1月からDon Don Downで勤務しています。Don Don Downで働く前は、ソリヤモールというショッピングセンター内で洋服の販売をしていました。
私自身、Don Don Downによく買い物に来ていて、店内で求人情報を見たのがきっかけで、こちらで働くことになりました。

(H)なるほど、ソティアヴィさんは、元々Don Don Downのファンだったのですね!
以前から洋服販売のお仕事をしていたということで、本当にファッションがお好きなんですね。

(So)はい!

(H)ありがとうございます。
それでは、お二人にDon Don Downについてお聞きしていきたいと思います。
カンボジアには、他にも古着を扱うお店がたくさんありますが、それらのお店と比べて、Don Don Downにはどんな特徴があると思いますか?

(Sr)そうですね、日本のブランドであるということ、そして何より、商品の質が良く、洗濯してもすぐに縮んでしまったりしないということですね。

(So)私も、商品の質が良いというのが一番の特徴だと思います。そして、価格がリーズナブルなところ。それから、コピー・偽物でなくオリジナルの商品を扱っているという点も大きいですね。

(H)なるほど。カンボジアには、コピー・偽物を扱うお店も多いですからね。
プノンペンには、Don Don Downのお店が既に8店舗ありますが、プノンペンの人達へのDon Don Downの浸透状況はどの程度だと思いますか?

(So)私の感覚では80%位の人々には知られているのではないかと・・・

(Sr)除々に知られてきているとは思いますが、もっとFacebookページなどで発信して、認知を上げていく必要があると思います。

(H)現在も、Facebookなどを使ったプロモーションをされているのですか?

(Sr)はい。私のいるオリンピックマーケット店では、Facebookで商品情報を投稿したり、街頭でチラシを配ったり、5分置きにスピーカーで店内アナウンスをするなどして、集客に力を入れています。

(H)なるほど。
ソティアヴィさん、ボンケンコン店のアピールポイントなどありましたら、教えていただけますか?

(So)スタッフの明るさですね!
いつもお客様を笑顔でお迎えするようスタッフ一同心がけています。

(H)素晴らしいですね!
お二人に質問です。
Don Don Downで働いていて、一番やりがいを感じるのはどんな時でしょうか?

(Sr)お客様がたくさん入って下さった時ですね。

(So)私もそれは同じです。それと、自分の大好きなファッションに関わる仕事をできていると実感する時です。

(H)素敵ですね!
では、逆に、Don Don Downで働いていて、一番大変だと感じるのはどんな時でしょうか?

(Sr)暑い・・・ことでしょうか(笑)

(H)カンボジアは今一番暑い時期ですからね・・・!!

(So)お客様がなかなか入って下さらない時です。店長なので、そんな時はとても責任を感じます。

(H)今後、ご自身のDon Don Downのお店をどんな風にしていきたいと思いますか?

(Sr)すべてのDon Don Down店舗の中で、自分のお店を一番にしたいです!

(So)私も同じです。特に、私のいるボンケンコン店は一番新しく、実績もないので、これからどんどん他の店舗を追い上げていきたいと思います!

(H)素晴らしいですね!

次に、お二人のお店のお客様や売れ筋商品に教えて頂けますか?

(So)ボンケンコン店は、場所柄、欧米系のお客様が多いです。お客様の男女比は半々くらい。30代以上の方が多いかと思います。
今とても暑い時期なので、レディースでは、薄手のブラウスやタンクトップ、ショートパンツ・ミニスカートなどがよく売れますね。

メンズでは、定番のポロシャツ、アロハシャツなどが売れています。

商品が入荷したら、まず自分やスタッフが洋服を着て写真を取り、お店のFacebookページに投稿したり、

写真をこんな風に加工して、店頭で洋服と一緒に掲示しています。

(H)なるほど。実際に来ている写真があると、とってもイメージが湧きやすいですね!

(Sr)私のいるオリンピック店は、カンボジア人のお客さんが多いです。
その他、中国、ベトナム、欧米系のお客様もいらっしゃいます。

カンボジアのお客様は、1回の買い物で$5程度買って行かれる方が多いですが、欧米のお客様の中には、月に1回程度いらっしゃって$50程度まとめ買いされる方もおられますね。

(H)ありがとうございます。最後に、お二人一推しの洋服を教えてください。

はい、ポーズ!!

ありがとうございます!!

スタッフさんの意気込み、扱う洋服やお客様、そしてDon Don Downへの熱い想いを感じるインタビューでした。

スレイリンさん、ソティアヴィさん、ご協力ありがとうございました!

次回のDon Don Downレポートも、乞うご期待ください。


ASEAN共同体発足 その後

こんにちは!
本日は、2015年12月末に発足したASEAN共同体(AEC)による、カンボジアおよびASEAN域内の経済活動への影響について取り上げてみたいと思います。

❖タイ・プラス・ワンの加速 

タイのメーカーが、カンボジアをはじめとする近隣諸国への一部生産拠点の移設を迫られているという、つい先日のニュース。
http://www.khmertimeskh.com/news/24478/thai-manufacturers-sizing-up-cambodia/

これまでも、タイの人件費上昇を背景に、人件費の安い近隣諸国に生産機能の一部を移転したり、分業体制を築くような「タイ・プラス・ワン」の動きは見受けられましたが、AECが発足したことを追い風に、この動きが加速しているようです。

これは、AECにより、共同体域内の関税が、ほぼ全ての品目において撤廃されたことが大きいといえるかと思います。
原材料はタイから輸入し、人件費の安いカンボジアで加工や組み立てを行った後、再度タイに輸出するといったような分業体制を構築する企業が増えてきています。
以下のグラフは、アジア・オセアニア主要都市におけるワーカー(一般工職)の月額基本給比較したものです


<JETRO 『第25回 アジア・オセアニア主要都市 ・地域の投資関連コスト比較(2015.6)』より>

これによると、バンコクの賃金はプノンペンの約3倍となっています。
タイでは、地域ごとに異なった一日当たり最低賃金が、2012 年4 月に全国的で大幅に引き上げられ、2013 年1 月には全国一律300バーツ(約8.5ドル ※1バーツ=0.03ドル換算)に統一されました。

カンボジアも年々最低賃金が上昇している現状はあるものの、タイに比べればまだまだです。

タイの工場では、よりハイレベルな技術を要する製造工程に集中し、労働集約的な製造工程をカンボジアに移転しようとする動きも頷けます。
これは、カンボジアサイドにとっても、雇用創出といった観点からすると良い兆候といえます。

冒頭の記事の中で、カンボジア商工会議所の副社長であるLim Heng氏は言います。

「カンボジアへの生産拠点移転の動きは、移民労働を減らし、地元の人々に対してより多くの雇用を創出することに繋がります。外国に出稼きにいけば稼ぎも増えますが、出費も増えます。国内で職があれば、稼ぎは小さいですが、出費も小さくて済むのです。」

さて、AECの共同体としての取り組みですが、順調なものだけではありません。
当初の目標に対して遅れが生じているものにサービスの自由化があります。

❖サービス自由化のハードル

加盟国間の経済ステージにばらつきがあるAECは、EUのような他の経済共同体に比べ、各国の事情を勘案した緩い共同体連携と言われています。
現在、AECの共同体としての統合力を弱めている原因の1つとされているのが、このサービスの自由化です。
1995年に締結された「ASEANサービスに関する枠組み協定」(AFAS)では、2015年中を期限とし、10段階を経てASEAN域内の外資企業・投資家からの出資を段階的に自由化することが目指されています。
自由化の対象には計128のサービス分野が指定されており、2015年中には、これら全128分野において70%以上の外資を容認することを目指していました。
しかし、この取り組みには遅れが生じています。
遅れの原因としては、域内各国の経済格差が挙げられています。
ご覧の通り、一人当たりGDPは各国間でかなりのばらつきがあります。


<出所: ・The World Bank
 外務省「平成27年 海外在留邦人数調査統計」>

2014年時点でカンボジアの1人当たりGDPは域内最低値ですが、1位のシンガポールはカンボジアの約50倍の規模を有しています。
このような域内各国間の経済ステージの差により、一部の国が自国産業保護のために、サービス分野においては共同体内での完全なる貿易自由化を拒むような状況がみられます。

例えば、ASEANで最も人口が多く大きな市場を持つインドネシアは、自国産業保護の傾向が強く見られる国の一つとされますが、2016年に入り一部の事業分野で外資規制の緩和を発表した一方、最近になって一部の製品の輸入規制を強めたりもしています。

また、人口・1人当たりGDPともにインドネシアに次ぐフィリピンは、元来サービス業に対する外資参入ハードルを高く設定しており、国内法や規制との整合性を取るのが難しいために、これまでもAFASによるサービス分野における外資規制緩和に足踏みするところがありました。

一方、このような状況下で、一人当たりGDPが最下位の我らがカンボジアは、基本的にASEAN内外の外資に対する規制がなく、外資100%で市場参入できる、ASEANの中でも大変特殊な環境となっています。

また、カンボジアには、若干の例外を除いて輸入規制もありません。

さらには、条件がそろえば、法人税(20%)を最大9年間免税される投資優遇制度などがあること、国外への資金送還制限がないこと、外資参入の好環境が整っています。

これは、「かつてポル・ポト時代に農業以外の産業が破壊され、保護すべき国内産業がそもそも存在しないため、カンボジアには外資参入規制が殆どない」(出所:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)とも言えますが、いずれにしても外国企業にとって、この環境は、投資・進出を考える上での大きな利点になります。

とはいえ、現状では、人口が域内でも4番目に少ないこと、教育水準が低く、質の良い労働力を確保するのが難しいこと、自国内での原材料調達や電力供給が難しいといった課題を挙げられることも多いカンボジア。


<JETRO 『第25回 アジア・オセアニア主要都市 ・地域の投資関連コスト比較(2015.6)』より>

AEC発足により、ようやく、ASEANの各国で強み・弱みを補完し、共同体としての競争力を高めていくべき時が来たということもできます。
今やAECは総人口6億人超、中国・インドを脅かす巨大市場と言われています。
未だ共同体としての課題も多い一方、東西・南北経済回廊と呼ばれる交通インフラの整備も進み、域内諸国間でのヒト・モノ・カネの移動がスムーズになっていく中、この利便性を活かしたビジネスがますます増えていくことでしょう。

▼参考リンク
・『KHMER TIMES』
Thai Manufacturers Sizing up Cambodia(2016.5.2)
http://www.khmertimeskh.com/news/24478/thai-manufacturers-sizing-up-cambodia/
・三菱UFJコンサルティング『カンボジア経済の現状と今後の展望~ なぜ日系企業のカンボジア進出が増加したのか?』
http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_160308
・国際協力銀行『迫るASEAN共同体の発足』
https://www.jbic.go.jp/wp-content/uploads/reference_ja/2015/03/35800/20150310_SI_seriesMachida.pdf
・JETRO 『第25回 アジア・オセアニア主要都市 ・地域の投資関連コスト比較(2015.6)』
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/20150045.pdf
・JETRO『世界のビジネスニュース(通商弘報)』外資上限定めた憲法や国内法との整合性確保に難しさ−FTAのサービス貿易自由化に向けた取り組みの進捗(1)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2014/12/54810d99b8150.html