リオ五輪 東南アジア勢の大躍進

こんにちは!
今週21日。
ついに、世界中を湧かせたリオ・オリンピックが閉幕しました。
日本にいらっしゃる方も、海外各国にいらっしゃる方も、リオまで観戦に行かれた方も、様々な想いで中継を見つめられたのではないでしょうか?
日本勢は、2012年のロンドン・オリンピック時と比較すると金メダル+5、総メダル個数+3となる、金:12、銀:8、銅:21という素晴らしい結果を残し、今回もたくさんの感動を与えてくれました。
また、我らがカンボジアのトピックとしては、猫ひろしさんの男子マラソン完走が話題になりました。
当初は、カンボジアの国籍を取得してまでオリンピック出場枠を狙うことに、批判も絶えなかったという猫さん。
それでも、叶わなかったロンドン五輪出場からの4年間、カンボジア代表として国際大会に出場し、国内大会でも実績を残して今回のリオ五輪出場を決め、さらには不屈の精神でオリンピックマラソンを完走されたのは、本当に素晴らしいことだと思います。
猫さん、本当にお疲れ様でした!!

ニャ〜〜!

<写真:猫ひろしさん オリンピック出場記念パーティーにて>

猫さんのお陰で、日本のニュースで「カンボジア」の文字を目にする機会も増えました(^^)。
さて、今回のリオ五輪。
東南アジアのいくつかの国にとっては、歴史に残る大会だったといえると思います。

リオ五輪と前回のロンドン五輪のメダル獲得数を比較したこちらの表。

注目頂きたいのは、ASEAN10カ国メダル数です。
ロンドン五輪金メダルを獲得した国は0でしたが、今回はタイ、インドネシア、ベトナム、シンガポールがそれぞれ獲得しています。

特に、競泳男子100メートルバタフライで、シンガポールジョセフ・スクーリング選手がマイケル・フェルプス選手を破り、シンガポール建国以来初という金メダルを獲得したことは、センセーショナルでした!


<写真:『CHANNEL NEWSASIA』より>

その他、注目すべきは、タイ、マレーシア対前大会比で倍以上のメダルを獲得したことや、
前大会でメダル獲得数自体0だったベトナムで、射撃ホアン・シャンビン選手が、同国初となる金メダル銀メダルを1つずつ獲得したこと、そして、同じく前大会メダル0のフィリピンでも、重量上げ女子53キロ級ヒディリン・ディアス選手が、フィリピンとしては20年ぶり女性初のメダル獲得となる銀メダルを獲得したことなどが挙げられます。

いずれも大躍進といえる結果です!

各国の金メダル獲得数とGDP総額の相関を説く記事などもありますが、トレーニング施設の整備や選手育成等にかかるスポーツ予算を考えると、経済規模メダル獲得数に与える影響の大きさは否めません。

また、国民の競技スポーツへの関心についても、一定の経済基盤、基本的な生活水準が整ってこそ、高まりを見せるという側面もあるものと思います。
そういった観点から、今回のリオ五輪での東南アジア勢の躍進は、各国の経済成長の結果を反映していると言うこともできそうです。

さて、今回メダル獲得にこそ至りませんでしたが、我らがカンボジアにとっても、記念すべき大会になったと言えるトピックスがもう1つあります。
ポル・ポト政権下の内戦で、教師をはじめとする知識人が一掃されてしまったカンボジアでは、未だに教員数や教員の経験不足により十分な教育が行われておらず、日本では当たり前に行われる体育の授業がない学校も少なくありません。
基礎体力を身につける機会がないことが、この国のスポーツの発展を阻んでいることは否めません。

当然、オリンピック出場選手の育成環境も十分とは決して言えず、国民のオリンピックへの関心もまだまだ薄い状況です。
そのような状況下でも、今回、唯一特別出場枠(※1)外で、実力のみで五輪に出場した選手がいました。

(※1)十分な練習環境が整っていない発展途上国等において、五輪規定の実力に達する選手がいない場合でも、国・競技ごとに特別に出場枠が与えられるという制度。

テコンドー女子67キロ以上級ソーン・シエウメイ選手


<写真:『The Phnom Penh Post』より>

2014年に韓国・仁川で行われたアジア大会では、カンボジア代表として大会史上初の金メダルを獲得し、一躍注目の的となった選手です。
カンボジア初オリンピックメダル獲得への期待を一身に背負ったリオ五輪大会・・・
結果は、ベスト16トーナメントで、1対7でオランダのレシュミ・オギンク選手に敗れてしまいましたが、大健闘でした!

GDP成長率が、過去5年間7%前後(The World Bankより)で推移しているカンボジアに代表されるように、経済発展著しい東南アジア諸国。


<出典:The World Bank>

経済の成長に伴い、2020年東京五輪では、東南アジア代表選手の出場・メダル獲得数がどれ位増えるのか、今からとても楽しみです!


<写真: 『朝日新聞DIGITAL』より>