クメール正月中のお財布事情

<写真:『KHMER TIMES』より>

Happy Khmer New Year!!

カンボジアは、昨日20時に新年を迎えました。
13日〜16日までクメール正月のため祝日です。

今週頭から正月休みを取って帰省している人も多く、いつもはバイク・車でごった返すプノンペンの街も、一昨日当たりから少しずつ人気がなくなり、お正月らしさを身に染みて感じます。
今回は、クメール正月に関する記事を取り上げたいと思います!
http://www.khmertimeskh.com/news/23749/khmer-new-year–celebration-at-a-cost/

中華系の人々が多いカンボジアでは、1月、2月(中国暦旧正月)、4月(クメール正月)の3回お正月を祝う姿が見られますが、4月のクメール正月は、すべてのカンボジア人にとって、取り分け重要なお正月といえます。
クメール正月には、お寺にお参りに行き、お坊さんに托鉢をしてご先祖様に感謝したり、実家に帰省して家族や親族で集まり、新年を祝うカンボジア人が多いようです。
この辺は日本のお正月と似ていますね。

一方で、クメール正月の休暇を利用し、国内外の観光名所を家族で旅行する人々も見られます。
しかし、それは一定所得層以上の家庭に言えることでしょう。

「本当はどこか別の場所に旅行したいけど、クメール正月後の生活費が心配だから、正月休み中もただ家にじっとしていますよ。」

「どこかに行くお金なんてありません。お正月を祝うお金がようやくある位ですから。」

縫製工場で月給$150前後で働くワーカー達の多くはこのように言います。
農村部の女性70万人以上が従事し、カンボジアの一大産業である縫製業。
最低賃金は毎年上昇しており、2016年には前年度の$128から9.4%UP$140となりました。

【縫製労働者の月額最低賃金推移】

しかし、最低賃金の上昇と同時に、物価も上昇している現実があります。
田舎の家計を支える縫製工場のワーカー達の多くは、家族とのクメール正月のお祝いに、給料のほとんど全てが消えてしまうと言います。
日本では、お正月に小さな子どもにお年玉をあげる風習がありますが、カンボジアでは、両親や年長の親戚などを敬いお金を渡す習慣もあります。

月額$150程の給料は、家族とのささやかな食事とそれらの出費に消えてしまうでしょう。
今年、フン・セン首相は、すべての公務員に50,000 riel ($12.25)を正月のボーナスとして与えました。
昨年は$10.00でしたので、$2.25UPです。
そのほか、ホテル、食料品店などは、正月景気で今が一番の書き入れ時といえます。
一方、通常、縫製工場のワーカー達には正月のボーナスもありません!
年に1度の大イベント、クメール正月。
しかし、多くの低所得ワーカーにとっては、帰省先での長い休みも、お財布との耐久戦となっているようです。

▼参照記事はこちら
・『KHMER TIMES』
Khmer New Year: Celebration at a Cost
http://www.khmertimeskh.com/news/23749/khmer-new-year–celebration-at-a-cost/